トップへ トップ > 特集 > 平成中村座歌舞伎公演『法界坊』
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平成12年11月3日(金)初日〜26日(日)千龝楽
昼の部:11:30〜/夜の部:16:30〜 地図
主催:松竹株式会社・フジテレビジョン
後援:台東区・浅草観光連盟
お問い合わせ:平成中村座公演松竹事務所 03-3841-8221

チラシ画像
スケジュール

えっ!浅草で中村勘九郎が・・・歌舞伎小屋が再現される???
それが本当なら浅草の20世紀最後を飾る華麗なるミレニアム大事件。おっかけなきゃ!!
とばかりに「浅草い〜とこ」では情報をキャッチするや否や、主催もとの松竹様にお願いをして「平成中村座歌舞伎公演」の一部始終を追っかけ取材することにしました。
公演は11月3日から26日まで、昼夜2回、全部で39公演で、隅田公園内の特設歌舞伎小屋にて行うというもの。
演ずる役者連も豪華なら江戸時代さながらに再現された芝居小屋での公演も魅力的で、考えるだけでもワクワクしてきます。
松竹様との特別提携のもと、地元の利を活かして「浅草い〜とこ」ならではの視点から
「平成中村座公演」の魅力を余すところなく隅から隅までズズーイと紹介していきます。
もちろん歌舞伎の初心者の方にも楽しんでいただけるようにやさしい解説にも心がけるつもりです。
また、松竹様から特別に「浅草い〜とこ」の読者の皆様に公演チケットのプレゼントまでいただきましたのでどしどしご応募ください。
歌舞伎ご鑑賞のお客様には人力車の時代屋も特別プレゼントをご用意させていただいております。
さて、ドキドキワクワクの特集の予定は・・・
Part1:平成中村座概要
平成中村座の由来・演目「法界坊」あらすじ・主要出演者紹介他
Part2:歌舞伎鑑賞入門
歌舞伎の歴史・用語解説・面白さ
Part3:芝居小屋ができるまで
江戸時代の小屋・浅草の小屋・平成中村座の小屋ができるまで・小屋にかける職人魂
Part4:「法界坊」解説
演目の歴史・見所・音楽他
Part5:公演鑑賞レポート
Part6:平成中村座番外編
ではでは、平成中村座おっかけ特集Part1の 始まりはじまりー。(チョーン・チョン・チョン…)

Part1 「平成中村座歌舞伎公演」??? 

江戸時代に幕府公認の芝居小屋であった中村座、市村座、森田座、通称「江戸三座」と呼ばれるこれらの劇場は、当時いずれも浅草にあって、街と共に栄え、華やかな賑わいをみせて江戸文化を象徴していました。
江戸の昔から歌舞伎に大変由縁の深い場所、浅草
今年11月、仮設の劇場を設営し、江戸時代さながらに芝居小屋の雰囲気を再現して歌舞伎を上演するという新しい企画。
その名も、主演の中村勘九郎さんの先祖がかつて座元をつとめた劇場名(中村座)にちなんで、「平成中村座歌舞伎公演」
『法界坊』の物語は、隅田川沿いのこの「平成中村座」界隈が舞台となっており、まさにご当地演目というわけです。
主人公は、金のためなら何でもやる悪党の破戒坊主ですが、ユニークでどこか憎めないキャラクターです。
隅田川の河畔(隅田公園)に、期間限定の仮設劇場は、江戸時代の芝居見物を彷彿させるような平場席(平面桟敷席)を設定するなど、親しみやすい構造になるそうです。
江戸歌舞伎の魅力を体感していただけるよう、様々なアイディアや面白い工夫も凝らしてるそうです。
期待!!
『法界坊』主なあらすじ
浅草聖天に住む破戒僧の法界坊は、釣鐘建立の勧進をして回っているが、集めたお金で女道楽と飲み食いに明け暮れているような生臭坊主。
惚れている永楽屋のお組を口説こうとするが相手にされない。お組は手代の要助と深い仲。
法界坊は、要助とお組の仲を裂こうと悪巧みをするが、道具屋の甚三郎にやりこめられてしまう。
お組を誘拐しようとするが、失敗。次に野分姫をものにしようとするが、これも失敗。
姫を腹いせに殺してしまう。
甚三郎は、要助とお組を都へ落ち延びさせ、法界坊を切り殺す。
だが、亡霊となって執念深く甚三郎につきまとう。
隅田川の渡し場で法界坊と野分姫の合体霊が現れ、要助とお組を悩ませる。
観音像を向けると、合体霊は苦しみはじめ、本性を現す…
主演者プロフィール
中村勘九郎 なかむらかんくろう (五代目・中村屋) 聖天町法界坊
昭和30年5月30日生まれ。父は十七代目中村勘三郎。昭和34年4月、五代目中村勘九郎を名乗り、歌舞伎座『昔噺桃太郎』の桃太郎で初舞台。時代物、世話物、新作から舞踊まで、歌舞伎のあらゆるジャンルに熱心に取り組んでおり、立役から女形まで幅広く演じて充実した舞台を見せている。中でも、『鏡獅子』をはじめ、父勘三郎の当り役であった『髪結新三』などは、高い評価を受けている。舞台と観客との関係を常に大切にしており、工夫をこらした意欲的な舞台づくりには定評がある。渋谷コクーン歌舞伎が社会現象となって、若い観客層を魅了させたのも記憶に新しい。
中村福助 なかむらふくすけ (九代目・成駒屋) 手代要助
昭和35年10月29日生まれ。父は中村芝翫。昭和42年4月、五代目中村福助を名乗り、歌舞伎座『野崎村』の庄屋の息子で初舞台。平成4年4月、歌舞伎座において『金閣寺』の雪姫、『娘道成寺』の花子で九代目中村福助を襲名。天性の美貌と気品を漂う華やかさを持ち合わせ、平成の歌舞伎を代表する女形として、人気と注目を集めている。古典から新作まで、積極的な舞台が続いており、このところ、『籠釣瓶』の八つ橋、『妹背山』のお三輪などの大役を次々と勤めて、めざましい活躍ぶりを見せている。
中村扇雀 なかむらせんじゃく (三代目・成駒屋) お組
昭和35年12月19日生まれ。父は中村鴈冶郎。昭和42年11月、中村浩太郎を名乗り、歌舞伎座『紅梅曽我』の箱王丸で初舞台。平成7年1月、中座において『本朝廿四孝』の八重垣姫などで三代目中村扇雀を襲名。父鴈冶郎ゆずりの可憐な美しさと、折り目正しい演技には定評がある。関西歌舞伎の薫陶を受け継ぐべく、父達とともに様々な上方狂言に出演する一方、『小笠原騒動』など、意欲的な舞台も続いている。女形のみならず、立役を演じる機会も多くあり、歌舞伎ファンを魅了している。
中村橋之助 なかむらはしのすけ (三代目・成駒屋) 道具屋甚三郎
昭和40年8月31日生まれ。父は中村芝翫。昭和44年5月、中村幸ニを名乗り、国立劇場『柳影澤蛍火』の吉松で初舞台。昭和55年4月、歌舞伎座において、『沓手鳥孤城落月』の石川銀八、『女暫』の手塚太郎で、三代目中村橋之助を襲名。姿りりしく、口跡も良く、花形立役としてますます充実した舞台が期待されている。二枚目から骨太の武将まで、幅広い役柄を手堅くこなし、今年は、『引窓』の南与兵衛、『四谷怪談』の民谷伊右衛門などを演じて、そのいずれも好評を博した。
(松竹(株)様・フジテレビジョン様資料より)

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