2016新春浅草歌舞伎

お正月は浅草で…
2016年の初芝居は
「新春浅草歌舞伎」で決まりです!!

浅草公会堂にて

平成28年1月2日(土)初日~26日(火)千穐楽
第1部 午前11時開演  第2部 午後3時開演

2016新春浅草歌舞伎

■ 公演スケジュール ■

新春浅草歌舞伎(表)

■ 演目と配役 ■

演目と配役

■ 演目紹介(あらすじ) ■

第1部(午前11時開演)

第1部の幕開きは、『三人吉三巴白浪』。「大川端庚申塚(こうしんづか)の場」は吉三という同じ名を持つ三人の盗賊が出会う、物語の発端となる場面。七五調のせりふで知られる黙阿弥の名作。新年の幕開きに相応しい一幕です。

続く『土佐絵』は、傾城を巡る不破伴左衛門と名古屋山三の恋争いの様子を描いた作品。ご当地浅草、吉原仲之町を舞台に、満開の桜が彩る華やかな舞踊です。

そして、「しがねぇ恋の情けが仇…」の名せりふで知られる『与話情浮名横櫛』。粋な江戸風情を存分に堪能できる、代表的な世話物をご堪能ください。

第2部(午後3時開演)

第2部は、歌舞伎十八番より『毛抜』で幕を開けます。御家騒動を背景に粂寺弾正が、謎解きしながら次々に悪事を暴いていく豪快な荒事の一幕。色彩美に富んだ人気演目です。

『義経千本桜』の「川連法眼館(かわつらほうげんやかた)の場」は、佐藤忠信に化けた狐の子が初音の鼓の皮となった親を恋い慕い、兄に見捨てられた義経が狐の情愛に心を動かされる名作です。早替りや躍動的な動きで狐を表現する、ケレン味たっぷりの一幕をお楽しみください。


■ 出演者 ■

尾上松也  (おのえ まつや) 【二代目 音羽屋】
昭和60年1月30日生まれの30歳。六世尾上松助の長男。新春浅草歌舞伎には2年連続4回目の出演で、今年はリーダー格として公演を盛り立て、『仮名手本忠臣蔵 五・六段目』の勘平では、色気と憂いを漂わせた。3月南座での『鳴神』の鳴神上人、『弁天娘女男白浪』の弁天小僧など古典の大役に挑戦する他、新作歌舞伎『あらしのよるに』では山羊めい役が好評。ミュージカル『エリザベート』にも出演するなど、多方面で活躍している。
坂東巳之助  (ばんどう みのすけ) 【二代目 大和屋】
平成元年9月16日生まれの26歳。十世坂東三津五郎の長男。新春浅草歌舞伎には3年連続5回目の出演で、今年は『仮名手本忠臣蔵 五・六段目』の斧定九郎で色悪の華を魅せた。本興行として60年振りの復活となった『独楽売』や、3月南座の『流星』、8月歌舞伎座の『棒しばり』などで父譲りの歯切れの良い踊りを披露。10・11月新橋演舞場のスーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』では異なる3役を演じ分けるなど、その持ち味を存分に生かした。
坂東新悟 (ばんどう しんご) 【初代 大和屋】
平成2年12月5日生まれの25歳。坂東彌十郎の長男。新春浅草歌舞伎には3年振り4回目の出演。父譲りの長身で、手足が長くほっそりとした体型、よく通る声が魅力的な女方だ。『菅原伝授手習鑑 賀の祝』の春では可憐な女房を演じ、『双蝶々曲輪日記』の吾妻や『魚屋宗五郎』のおなぎなど、世話物でも独自の存在感を見せる。与えられた役を堅実に勤め、歌舞伎NEXT『阿弖流為』では蝦夷の神の巫女で役の幅の可能性を感じさせた。
中村米吉 (なかむら よねきち) 【五代目 播磨屋】
平成5年3月8日生まれの22歳。中村歌六の長男。新春浅草歌舞伎には5年連続5回目の出演で、今年は『一條大蔵譚』で女方の大役である常盤御前に挑んだ。3月の南座『鳴神』では妖艶な雲の絶間姫を演じ、十三夜会奨励賞を受賞。『新薄雪物語』の薄雪姫のような古典の赤姫から『雪之丞変化』の軽業お初、米国ラスベガスでのKABUKI Spectacle『鯉つかみ』の小桜姫実は鯉の精をはじめ様々な役柄を演じている。古風で愛らしい姿が魅力の女方だ。
中村隼人 (なかむら はやと) 【初代 萬屋】
平成5年11月30日生まれの22歳。中村錦之助の長男。新春浅草歌舞伎には5年連続5回目の出演で、今年は『春調娘七種』で曽我十郎、『仮名手本忠臣蔵 五・六段目』で千崎弥五郎を勤め存在感を示した。3月南座『弁天娘女男白浪』では忠信利平をきっちりと勤め、10・11月新橋演舞場のスーパー歌舞伎『ワンピース』では本水での立廻りにも挑んだ。華やぎの中にも品格が備わり、父譲りの端麗な顔立ちとすらりとした長身が魅力の立役。
中村国生 (なかむら くにお) 【初代 成駒屋】
平成7年12月26日生まれの20歳。中村橋之助の長男。新春浅草歌舞伎には11年振り2回目の出演。小さい頃は三兄弟で舞台に出ることが多かったが、最近では単独での舞台出演が増え、今年は毎月、舞台に出演し、次々と初役に挑んでいる。『髪結新三』では新三役の父を相手に勝奴を溌剌と演じた。来年、橋之助の名を襲名することが決まっている。父譲りの整った目鼻立ちと直向きな姿勢に今後の成長が楽しみな立役である。

中村錦之助 (なかむら きんのすけ) 【二代目 萬屋】
四世中村時蔵の次男。昭和39年に信二郎を名乗り初舞台の後、平成19年に二代目錦之助を襲名。正月の浅草歌舞伎には21年振り2回目の出演。端正な顔立ちで若い頃から二枚目役がよく似合うが、今年は『髪結新三』の弥太五郎源七や『鈴ヶ森』の幡随院長兵衛など、線の太い立役でその存在感を見せる。『浮世柄比翼稲妻』の名古屋山三のような色男で品格と大きさを備えた役は、まさに適役。持ち味を生かした二枚目の気品ある芸が魅力的だ。

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