Part1:みどころ&おすすめ |
初春花形歌舞伎のみどころ&おすすめ |
Part2:今までの初春歌舞伎の歴史とそれを彩った役者たち |
今までの初春花形歌舞伎のおいたち、エピソードを紹介 |
Part3:歌舞伎入門 |
Part4:今回の初春花形歌舞伎の演目 |
演目の歴史・見所・音楽他 |
Part5:公演鑑賞レポート |
Part6:番外編(当選者レポート他) |
Part3 今回の初春花形歌舞伎の演目
正札附根元草摺(しょうふだうきこんげんくさずり) |
「曽我物語」の中にある曽我五郎と朝比奈の力競べを題材にした荒事。 江戸の歌舞伎では正月興行に必ず曽我兄弟のことを扱った狂言を上演することを恒例としており、五郎と朝比奈が鎧を引き合うといういわゆる草摺引物もさまざまに演じられた。 その中の代表的なものがこの作品である。 文化十一年(1814)初演。 工藤祐経を父の仇を狙う曽我五郎が心はやって、逆澤瀉の鎧の草摺を押さえて引きとめるという筋立てであり、朝比奈の悪身の演技なども見所となっている。 |
一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり) |
千年の都、京都のひとりの公卿の物語。 平治の乱の敗者となった源義朝の妻常盤は、一度は勝者の平清盛の女にされ、低能ではとウワサされる公卿、一條大蔵卿の妻になる。 そんな過酷な試練の中、彼女の願いは通じ、再び源氏の世が来る。 一方、大蔵卿は、趣味の舞だけが生きがい。源平間の政争に巻き込まれないには低能を装うのが一番とする。 何もせずじっとしてるのに源氏の復活が確実とされ、まわりの人々は、彼の怖さに驚くのである。 |
弁天娘女男白浪(べんてんむすめおのしらなみ) |
幕末から明治にかけての大ヒット脚本家河竹黙阿弥が生んだ人気キャラクターこそ「女装の少年盗賊 弁天小僧」。 文久ニ年(1862)、初演。 鎌倉雪の下の呉服店浜松屋。 婚礼仕度の買物に来た上品な武家娘と若党が、わざと万引き騒ぎを起こします。怒った番頭が娘の額に傷をつけた直後、万引きの疑いが晴れるのです。 「この傷どうしてくれる」と強請りが始まります。 実は娘の正体は盗賊弁天小僧、若党が南郷力丸。 腕の刺青がばれて、男だと言い当てられて、弁天最大の見せ場です。 見破ったのは白浪五人男。花道にさっそうと登場です。 せりふは七五調。一定のリズムでリズミカル。 |
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