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南部十六ケ町青年連合会会長 野上 宏さん
昭和46年生まれ。
日頃は某区役所の公務員。
15歳から青年部の活動に参加。
25歳で町会青年部の副部長を3年、その後青年部長を3年務めた後、連合会会長に。
祭りのことで時間を割かれるので、それ以外の空き時間はもっぱら家族サービスに。 職場でも地域でも「声が大きい」とよく言われる。
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若者が活躍できるのが、三社祭の最大の魅力。
祭りで得られる「心の繋がり」を、次の世代へも伝えたい!
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南部十六ケ町青年連合会とは
浅草神社の氏子である四十四ケ町は東部方面町会、西部方面町会、そして私たち南部方面町会の3つのブロックで構成されています。南部方面には十六ケ町あり、この十六ケ町はさらに浅草六ケ町、雷門四ケ町、南六ケ町という3つのブロックで構成されています。浅草六ケ町と雷門四ケ町は、三社祭のメインストリートである雷門通り(通称:お祭り広場)に面しているのですが、南六ケ町はそこから少し離れた浅草通り周辺およびそこから南のエリアになります。
以前は、浅草六ケ町、雷門四ケ町、南六ケ町それぞれの青年部連合会から輪番で代表幹事を1人ずつ出して南部方面青年連合会の代表としていたのですが、東部方面、西部方面とも3年任期で選ばれた会長、副会長が代表となっているのに対し、南部だけが毎年代表が変わってしまうので、去年から規約を改正して、南部十六ケ町青年連合会も会長1人、副会長5人からなる執行部体制にしました。
連合会会長というとカッコよさそうですが、三社祭の一番のヒーローはあくまでも各町会の青年部長さんであり、執行部の役割は南部方面の意見を代表して浅草神社や他方面と話し合いを行う調整役。いわば祭りのお膳立てをするのが仕事です。
一言で南部方面と言っても、十六ヶ町それぞれが祭りに対する思い入れや考え方の違いがある中で、新体制になって初めての連合会会長として何をしたらいいのか戸惑いもありました。けれども、幸いなことに南部十六ケ町青年連合会のメンバーの仲がとてもよく、私自身、組織を通じて仲間の輪が広がって、先輩にもかわいがっていただき楽しんで活動させてもらっています。祭りの本番は、各町会が個性を発揮してみんなが祭りを楽しめるように、当日まで最大限の準備をしていきたいと思っています。
三社祭の魅力とは
三社祭の最大の魅力は、私たちのような若手が主体となって「神輿を仕切れる」祭りであるということだと思います。全国の有名な祭りを見ると、歳を重ねてようやく祭りの花形になれるというところが多いように思いますが、三社祭は若手が神輿の上に乗り、拍子木を叩くことができる。町会が親会として式典などを仕切りますが、神輿の運営はすべて青年部に任せてもらえる。だからこそ、どこの青年部も熱くなれるのだと思います。祭りを見に来る皆さんには、ぜひ、若手のエネルギーを感じてほしいですね。
今年の三社祭は、南部方面は三之宮なので、土曜日の氏子各町神輿連合渡御のスタートも最後になります。前を行く西部方面の最後の神輿が出発する際、南部十六ケ町の青年部長全員が一斉に拍子木を叩いて送り出すという光景を見ることができるのも、協力し合った運営ができている証(あかし)だと思います。目新しいことではありませんが、注目してもらえればうれしいです。
私にとって三社祭とは
私にとって1年は三社祭に始まり三社祭に終わります。私が生まれ育った寿二丁目は、観光客が訪れることもなく、祭り以外は本当に地味な地域です。けれども古くからここに根を下ろしている人たちは、浅草神社の氏子として祭りを中心に生きているという気概があります。勤め人が多く、商売もまちまちで「屋号」で結ばれた関係ではありませんが、町会、青年部とも誰もが町に対する愛着を非常に強く持っているのもこの地域の特徴かもしれません。同世代と話していても、世代が違う町会役員と話していても、町のこと、三社祭のことが話題ならいつまでも話が尽きないのがうれしい。そんな時、「この町にこれからもずっと住み続けたい」と思います。次の世代とも「心の繋がり」を築いて、町への愛着と三社祭への情熱を受け継いでほしいと心底願っています。
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