トップへ トップ > 特集 > 2004年新春浅草歌舞伎
タイトル

平成十六年も浅草歌舞伎が一月二日より予定されております。
『浅草い〜とこ』では今年も特集で取り上げます。
松竹様のご好意で大好評なチケットプレゼントもあります。

獅童、勘太郎、七之助、亀治郎、男女蔵
新春の浅草に恒例のイケメン旋風!
若手花形五人男、ほとんどが初役に挑戦!!

演目紹介 出演者プロフィール チケットプレゼント 番外編

チラシ


〜演目紹介〜
河竹黙阿弥作 三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)
 盗賊の伝吉は、安森源次兵衛の屋敷に忍び込み、家宝の名刀「庚申丸」を盗み出した。  それから10年の歳月が流れた。安森家はつぶれ、長男はお坊吉三という盗賊に身を落としていた。一方、刀剣を商っている商家の手代十三郎は、かつての盗賊・伝吉の娘で夜鷹のおとせと遊んでいたときに百両の大金を紛失してしまった。責任をとって死のうとしたところを、今は娼婦の元締めとして夜鷹宿を営んでいる伝吉に命を救われる。
さて、百両を拾ったおとせは、その金を十三郎に返そうと夜道を急ぐが、大川端庚申塚に差し掛かったとき、女装の盗賊お嬢吉三に金を奪われ、川へ突き落とされてしまう。
するとそこへ、お坊吉三がやってきた。お嬢吉三とお坊吉三は互いに刀を抜いて争うが、通りかかった吉祥院の和尚吉三に諭され、三人の吉三は義兄弟の契りを結んだ。
 結局、百両を預かったのは和尚吉三。その足で、久しぶりに父親の伝吉を訪ねた。そこへおとせも八百屋九兵衛に助けられて戻ってくる。話をするうち、伝吉は、十三郎が昔捨てたおとせの双子の兄と知る。
 やがて、悪事が露見したお嬢吉三とお坊吉三は追われる身となり和尚吉三のもとへ逃げてくる。和尚吉三は2人をかくまい、実の兄妹で愛し合って畜生道に落ちた十三郎とおとせを殺して、お嬢吉三とお坊吉三の身代わりとする。だが、追っ手の追及は厳しく、ついに3人の吉三は追い詰められ三つ巴となって刺し違えて果てる。
歌舞伎十八番の内 毛抜(けぬき)
歌舞伎時代物「雷神不動北山桜」の一つ。
 日照りが続き、困り果てた農民たちの陳情を受けて、朝廷では雨乞いをすることに決めた。小野春道の家には雨乞いの歌を記した家宝の短冊があるのだが、朝廷から使いがやってきて、その短冊を献上せよと告げる。しかし、息子の春風が短冊を盗み、愛人の腰元・小磯に預けてしまったため、春道は使者の命令に従うことができない。
 そこへ2番目の客、文屋豊秀の使者・粂寺弾正がやってくる。豊秀と春道の息女・錦の前は婚約しているのだが、錦の前が髪の毛が逆立つ奇病にかかり、祝言が遅れていたのだ。弾正は主人の代理で錦の前の見舞いにきたのだが、取次ぎを待つ間、退屈しのぎに懐から毛抜きを取り出して、髭を抜こうと畳に毛抜きを置いた。すると、突然、毛抜きが立って踊り出す。弾正は不審に思い小柄を置くと、これも立ってしまう。しかし、キセルを同じように置いたところ、それは立たない。
 さて、3番目の客が小野家にやってくる。小磯の死体をかかえた小磯の兄・万兵衛だった。万兵衛は、小磯の死の責任は、小野春風にあるとゆすりにきたのだが、居合わせた弾正は、この男こそ小磯殺しの犯人と見て、万兵衛を斬り、その懐から家宝の短冊を奪い返した。
弾正はさらに、錦の前の奇病は、天上に磁石を持つ曲者が潜み、錦の前のかんざしを磁力で吸いつけていることを見破り、槍で犯人を突き殺した。そして、短冊を盗ませ、錦の前を病気にしたてるなど、今回の悪事を企てた悪家老を切り捨てると、悠々と帰っていくのだった。
義経千本桜 吉野山(よしのやま)
 「義経千本桜」は、二代目竹田出雲、三好松洛、並木千柳の合作の浄瑠璃。「忠臣蔵」「菅原」とともの三大名作の一つに数えられている。平家討伐を果たした源義経が、その功績ゆえに兄・頼朝に疑われ、都落ちしていく話をベースにしているのだが、主人公は義経ではなく、彼を取り巻く家臣であり、実は生きていた平家の宿敵であり、はたまた狐の子だったりするのがユニークなところ。「吉野山」の主人公は、静御前と、彼女を守護する佐藤忠信である。
義経の家来・佐藤忠信と、義経の愛妾・静御前は、吉野山に隠れている義経を訪ね、人目を忍んで旅をしているのだが、麓の集落から里唄が聴こえてくると、ふと郷愁の念に誘われる。二人は舞に興じたり、忠信の兄継信が戦死した屋島の合戦の様子などを語り合い、ささやかな旅の慰めにするのだった。


〜出演者プロフィール〜
中村 勘太郎
生年月日・1981年10月31日(22歳)
中村勘九郎の長男。
86年1月、歌舞伎座『盛網陣屋』の小三郎で初お目見得。87年1月、歌舞伎座『門出二人桃太郎』の桃太郎で、二代目中村勘太郎を名乗り初舞台。舞踊などに優れた才能を見せ、父譲りの情熱的な舞台で絶賛を浴びている。近年は、「コクーン歌舞伎」や平成中村座などにも出演し、新たなファン層を広げている。映画『ターン』への出演、テレビ時代劇への挑戦、そして歌舞伎の台詞本の出版など、人気と注目を集め続けている。
「浅草歌舞伎」へは、4年連続4回目の出演となる。
市川 男女蔵
生年月日・1967年10月9日(36歳)
市川左團次の長男。
1974年2月、歌舞伎座『橙台鬼』の少年時代の道麻呂ほかで、六代目市川男寅を名乗り初舞台。学業の為、暫く舞台から遠ざかっていたが、89年に復帰。実直な人柄で、努力家タイプである。嫌味のない爽やかな舞台が印象深いが、このところ、敵役など父が経験してきた役柄に挑戦する機会も多く、手堅い演技で評価を得ている。2003年5月に、歌舞伎座において、『暫』の成田五郎などで、男女蔵の名を襲名した。
「浅草歌舞伎」へは、4年連続8回目の出演となる。
市川 亀治郎
生年月日・1975年11月26日(28歳)
市川段四郎の長男で、市川猿之助の甥。
1980年7月、歌舞伎座『義経千本桜』の安徳帝で初お目見得。83年7月、歌舞伎座『御目見得太功記』の禿たよりで、二代目市川亀治郎を名乗り初舞台。研究熱心で、精緻な役作りと厚みのある演技は、高い評価を受けており、若手のホープとして、意欲的な舞台が続く。女形、立役をはじめ、古典、新歌舞伎、舞踊から「スーパー歌舞伎」まで、優れた成果をあげている。京都・春秋座にて、自主公演にも挑戦し、成功を収めた。
「浅草歌舞伎」へは、4年連続5回目の出演となる。
中村 七之助
生年月日・1983年5月18日(20歳)
中村勘九郎の次男。
86年9月、歌舞伎座『檻』の祭りの子で初お目見得。87年1月、歌舞伎座『門出二人桃太郎』の桃太郎で、二代目中村七之助を名乗り初舞台。幼少時より、兄と共に積極的に舞台に出演し、愛嬌ある演技で人気を集めてきた。端正な顔立ちと可憐な容姿で、ファンの熱い視線を浴びており、今後の成長がますます楽しみである。12月公開の映画『ザ・ラスト・サムライ』にも出演し、舞台以外でも多彩な活動を続けている。
「浅草歌舞伎」へは、4年連続4回目の出演となる。
中村 獅童
生年月日・1972年9月14日(31歳)
初代中村獅童の長男。萬屋錦之介の甥。
1981年6月、歌舞伎座『妹背山』「御殿」の豆腐買の娘おひろで、二代目中村獅童を名乗り、初舞台。古風で凛々しい顔立ちに現代的な感性と雰囲気をあわせ持ち、萬屋一門のホープとして期待されている。歌舞伎だけでなく、映画『阿修羅のごとく』やテレビ時代劇をはじめ、数々のCMにも出演し、特に最近、多方面の活動で人気を博しており、今最も注目されている俳優の一人である。
「浅草歌舞伎」へは、4年連続6回目の出演となる。

〜番外編〜
新春浅草歌舞伎へ行ったらオリジナルグッズもチェックしてください!
おすすめグッズをご紹介します。
プログラム
新春浅草歌舞伎を観劇の定番です。1,500円
歌舞伎カレンダー ポストカード
写真
平成16年の歌舞伎カレンダー。
渋い歌舞伎のカレンダー、オシャレに部屋にいかがですか?
1,600円
写真
平成16年新春浅草歌舞伎のポストカード。
リーフと同じデザイン、雷門前の5人衆がすてきです。
お土産におすすめです。 300円
時代屋の人力車で新春歌舞伎を見に行く芸者さん達。何台も連ねて行く様子は圧巻でした。
写真写真写真
無断転載をお断りします!

copyright